朝日新聞の朝刊で2月6日より「教えて!成年後見制度」という連載が始まりました。
全10回ということなので、力の入った記事になりそうです。
昨今の朝日新聞は政治的な主張の偏向性が指摘されることが多いですが、こういう社会問題的な記事については比較的充実していることが多いと個人的には思っています。
毎日の記事のタイトルと本文を一部引用することで、成年後見制度の全体像が整理できるのではないかと思いますので、今日から10日間の記事を日ごとにまとめてみたいと思います。
記事全文は最後に貼り付けています。
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2月6日 第1回
1.タイトルと見出し
1)認知症・経済的虐待で出番
2)利用者伸び悩み促進法も
2.記事引用
1)成年後見制度は、判断能力が低下した認知症の高齢者らの暮らしと財産を守るた めの仕組みです。しかし利用は伸び悩んでいます。
2)成年後見制度は2000年4月に始まった。介護保険と「車の両輪」で超高齢社 会を支える仕組みだ。認知症や知的障害などで判断能力が十分でない人に、預貯金などの財産管理、福祉サービス利用、施設入所契約などの支援をする。
3)だが一方、500万人を超すとされる認知症高齢者に対し、成年後見の利用は約21万人と伸び悩む。
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人は判断能力を失い正しい判断が出来なくなると法律行為の当事者になれなくなります。
身の回りの世話などは家族が代わりに行うこともできますが、定期預金の解約や不動産の売却、施設への入所契約など経済的な影響が大きく、本人に高い判断能力が求められる法律行為は行うことが出来ません。
そのようなときに本人に代わり法律行為を行うことができるのが成年後見人です。
また成年後見制度は本人の身体や財産を守ることが目的ですので、タイトルにもある通り子などが認知症の親のお金を使いこんでしまうといった経済的な虐待などからも本人を守ることが出来ます。
制度設立の趣旨からして超高齢化社会においては欠かせない制度のはずですが、利用が伸び悩んでいるのが現状です。
成年後見制度シリーズ全10回
「教えて!成年後見制度-1」
「教えて!成年後見制度-2」
「教えて!成年後見制度-3」
「教えて!成年後見制度-4」
「教えて!成年後見制度-5」
「教えて!成年後見制度-6」
「教えて!成年後見制度-7」
「教えて!成年後見制度-8」
「教えて!成年後見制度-9」
「教えて!成年後見制度-10」
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