誰にも相談できない

相続のことを一人で考えるのは大変なものです。
そんな時には具体的に何かを相談するというよりは、誰かに悩みを打ち明けるだけでも気持ちが楽になったりもするものですが、その相手がいないというケースが少なくありません。
子供など相続の当事者となる人には話しづらく、かと言って自分の財産等に関わる繊細な部分を友人などに話すことも気が引けるし、ましてや専門家に相談するなんて大げさなと、お一人で頭を悩ませている方という方が多いからです。
本来、相続は誰にでも問題が起きる可能性があることですので、人それぞれに悩みがあって当然なのですが、信頼して相談できる相手がおらず一人悶々と頭を悩ませているご高齢の方が少なくありません。

こんなことが起きるかもしれません

1)そのまま相続を迎えてしまう

何とかしなければと考えているうちに時間が過ぎ、そのうち体の自由も効かなくなり、心ならずも何の対策も打てないまま相続を迎えてしまうというケースが少なくありません。
何の対策もしていない相続では、相続人による遺産分割協議によって手続きが進んで行きますが、相続人による遺産分割協議にがまとまらずトラブルが起きてしまう可能性が否定できません。

2)間違った相続対策をしてしまう

良かれと思って行った相続対策が必ずしも有効とは限りません。
また必要な相続対策はその時々で変わってきますので、定期的な見直しも必要です。
例えば遺言にしても、財産や相続人の構成の変化、あるいはご自身が誰かのお世話になるなど、状況によって内容は変わってくるのが普通ですので、一度書いたからといってお終いではありません。

3)親切を装う人に付け込まれてしまう

悩んでいる時にふと現れるよき理解者に人は気を許してしまいがちです。
しかしその方は本当に親身になってくれる専門家でしょうか。
下心があるのは論外としても、親切だからといって的確なアドバイスが出来るとも限りません。

対策

相続においては、この様な気持ちの問題にかかわるお悩みをお持ちの方が少なくありません。
「相続人の方とよくご相談ください」というアドバイスは的確ですが、それが出来ればそもそも苦労しないというのも事実です。
その様なことを踏まえて、それでも最初に行って欲しいのは相続の専門家への相談です。
相続の相談は冒頭にも書きましたが、話しを聞いてもらうだけでも気が楽になりますし、ご家族や財産の構成を踏まえ今後どのような方向性で物事を考えて行くのが良いのかをお話を伺った上でアドバイスしてもらうことが出来ます。
専門家ですので、お伺いしたお話しが他の方に漏れるという心配もありません。
相談料については弁護士さんなどではどうしても高くなりがちですので、相続相談センターのようなところの方が敷居も低く費用もそれほどかからないと思います。
専門家の意見を参考にしつつ、お子様など然るべき方とお話しをされることが望ましいと思われます。