緊急事態宣言で不動産業界はどうなるのか?

緊急事態宣言

 

正月明け早々からの緊急事態宣言。
困ったものです。

ただ肌感覚としては前回の緊急事態宣言の時とは感じが違いますね。
もちろん夜の会食を控えるという点においては変わりませんが、気持ちの面では前回は未知の得体のしれないウイルスへの恐れが大きかったのに対し、今回は状況はかえって深刻であるにもかかわらずウイルスに対する慣れの様なものを感じます。
これはさんざん「withコロナ」とか「ウイルスとの共存」などと言っていたわけですから当然かもしれませんが、私自身を振り返っても怖い点だと思います。

実際、弊社でもこの数日に限っても普通に顔を出す営業マンの方の数は変わりません。
そして土地仕入れをする営業の方曰く、

「今は物件がどんどん捌けて在庫が無い状態。販売部門から仕入れ部門を手伝いに来ました」

とのこと。

こういう声はよく聞きますし、某ハウスメーカーも「大宮に支店を出します」と威勢がよく、「さてコロナとは?」と戸惑うぐらいです。
少なくとも埼玉県南エリアにおいては現在のところ土地需要はかなり旺盛といった感じです。

一方、都内のオフィス仲介の会社の方の顔色は冴えません。

「新規の前向きな需要は無くなった」、「テレワーク推進でオフィス需要が減っている」

とのことで、これは確かにそういう動きにはなるだろうな、という感じです。
ただこれも固まった流れになるのかと言えば私は疑問です。
根拠はありませんが、遅くとも数年以内に都内中心部のオフィス需要が高まっているというニュースを耳にするのはほぼ間違いないと思います。

不動産業界もリモートでの仕事を増やそうと、「スマート申し込み」や「IT重説(重要事項説明)」といった対面ではない手続きシステムが導入されていますが、まだまだ対応している会社は少ないようですし、そもそもお客様側にも積極的なニーズがあるのかは手探り状態です。

どうも進路の無い航海のようで不安も募りますが、海にいる以上はただ流されているわけにもいきませんし、沈没もしたくないのは当然なわけで。

悩みはつきません。

 

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