キラキラネーム考

既に一般名詞化した感のある「キラキラネーム」という言葉ですが、私はどちらかと言えばキラキラネーム否定派です。

そもそも名前は何のためにつけるのかと言えば、親の思いを託すという意味のほかに、第三者に認知してもらうための役割があり、むしろ社会的にはそちらが重要です。
大切なわが子であっても、第三者からすると誰だかわからないわけですから、名前は大勢の中の自分を他者と区別するための記号という意味があり、一般論として言えば記号は分かりやすい方が認識しやすく、敢えて判読困難な名前にすることにメリットはありません。
名前は第三者のためのものでもあるという観点もまた重要だということです。

と、いささか過激な主張をしましたが、これはなぜかというと、ある契約書を作成しながら法人版のキラキラネームもあるよなーと思ったからです。
例えば弊社の「しあわせハウジング」という社名。
あまりにもストレートすぎて、覚えやすいけれども・・という感は否めませんが、とりあえずフリガナのいらない社名なので、誤読はまずありません。
弊社とお取り引きしていただく方からすればストレスフリーな社名だと思います。

一方、世の中には電話口で社名を聞いても絶対に一回では聞き取れない社名や、極端に長い社名の会社があります。
分かりづらい名前を付けることももちろん自由ですが、いくら何でも横文字で長すぎる社名などは契約書や請求書を作るにしても書式内に収まらないなどの不都合が生じやすいです。
というかそもそも自社が大変じゃないのかな?と思います。
例えば弊社が「しあわせハウジング」から「さいたまリアルエステート&ホスピタリティライフイノベーション株式会社」とかに社名を変更したら、絶対うちの会社にレターパックを送ろうとした人などは、「長っ!」と感じるのではないかと思います。

字名も社名も親や経営者が深い想いを託すもので軽々に他人が批判するものではありませんが、それでも想いとは別に「名前」の持つ実用性という部分にもある程度留意すると、皆が幸せになれると思う次第です。

 

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