埼玉 2019年公示地価 県南部上昇

毎年恒例の公示地価が発表されました。
埼玉県は県南部を中心に今年も地価が上昇しましたが、全国的にも上昇した地点が多い結果となりました。

公示地価は国が調査をして毎年発表する1月1日時点の土地の時価です。
原則として調査ポイントは毎年一緒ですので、年ごとの推移を比較して地価動向を知ることが出来ます。
但し、時価と言っても、本当の取引価格は土地の大きさや形状、方角や道路付け、売主・買主の事情等によって変動しますので、公示地価はあくまでも理論上の時価ということになります。
(調査は土地鑑定士が行いますので、鑑定評価に近いイメージです)
また公示地価は相続税や贈与税の計算の基準となる路線価とも密接に関連しており、路線価は公示地価のおおよそ8割になるよう定められていますので、公示地価が上がれば路線価も上がるという関係にあります。

土地の価格が上がるということは財産が増えるということであり、担保評価が高くなるなどのメリットはありますが、固定資産税や相続税・贈与税といったコストも増えますので、土地所有者にとっては良いことばかりではありません。

最近は地主さんから「今後の地価はどうなりますかね?」とか「オリンピックが終わったら土地は下がりますか?」などと聞かれることが多くなりましたが、実際のところはわかりません。

記事にもありますが、大宮や浦和駅周辺の住宅やオフィス用地は供給がかなり少ないので簡単には下がらなそうですが、一方でその周辺エリアは実需は堅調でも個人投資家向けの事業ローンを銀行が貸し出しを絞っていますので、その影響はあるのかなとは思います。
消費増税による景気動向や金利の先行きなども関係する話なので、結局のところ正確な予測はできません。
同業者や関係各位との情報交換に努めて、最新の動向に注意したいと思います。

 

 

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